念密なフォトディレクションで、企業のらしさを演出。

JA共済様

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<制作体制>

6名体制(アートディレクター,デザイナー,カメラマン:2名,スタイリスト,ヘアメイク)
 
アイデア
  • 撮影時に同アングルで複数バリエーションの撮影をしておき、画像レタッチで最適なビジュアルを目指しました。

 広告代理店様からのご依頼で、JA共済様が推進する「リボンキャンペーン」のポスターの制作を担当させていただきました。
 「リボンキャンペーン」とは、車の修理や車検時に、不具合部分はできるだけ補修したり、部品交換が必要になった場合には、新品ではなくリサイクル部品を使用することで、資源の有効活用と環境保護に貢献する取り組みです。

 デザインはモデルを起用したビジュアルとなっており、カメラマンの他、服装を準備するファッションスタイリストや髪型やメイクを担当するヘアメイクなど多くのスタッフの力を必要としました。

 私たちがこうしたカメラマンと連携したお仕事をさせていただく際に大切に考えていることがあります。それは、目指しているビジュアル制作において、もっとも適したカメラマンをセレクトすることです。
 カメラマンの中には、人物撮影が得意な方や商品撮影が得意な方など、様々なタイプの方がおられます。

 今回のケースにおいては、ビジュアルで出したい雰囲気やクライアント様の企業カラーを考慮し、
●人物撮影が得意
●日常的にナショナルクライアント案件をおこなわれていること
●お客様への対応が丁寧な方

の三点に重きをおいてカメラマンをセレクトしました。

 そしてスタイリストさんやヘアメイクさんは、カメラマンと日頃から連携されている方を起用。そうすることで自然に人物撮影において高い専門性を持った
チーム
ができあがるからです。

 最終的なビジュアルでは男性スタッフはリサイクルパーツを手に持っていますが、実際の撮影時にはファイルに書き込みをしているポーズのほか、ツナギやキャップを準備し、服装違いのバリエーションで多くのパターンを撮影し、その後の検証で一番良い写真をセレクトし、複数の最良の写真のみを組み合わせてレタッチし、ビジュアルを完成させています。

 レタッチの方向性としては、企業カラーの爽やかでやさしいイメージやエコ感を感じていただけるビジュアルにしあげることをテーマに進めました。

 撮影されたのは実際は2月の雪の日だったということもあり、撮影画像をそのまま使用するだけだと現実感がありすぎ(生々しい雰囲気がある)だったり、なんとなく寒い空気感も出ています(上)。

 そこで、イメージ感のある(現実感をおさえた)ビジュアルにしあげるため、全体の色調をエコ感を感じさせるあたたかいイメージに補正したり、モデルの肌質の細かい調整をおこなっています(下)。

 最近では、このポスターと同じようにレタッチで細かく画像の調整を加え、ビジュアルが作られています。大企業が大々的におこなうような大きなプロモーション広告になるほど、レタッチの精度がシビアに作られている傾向があり、レタッチ専門の会社も存在するほどです。消費者はそこに無意識に“本物感”を感じ、それがプロモーション成果を生み出すことにつながります。

 そのため、このような撮影が必要な案件においてはチーム編成やレタッチ作業をみこした上で、細かな計算のもとプロジェクトを進めていく必要があります。

 撮影が必要で精度の高いビジュアルを必要とされるお客様はモデルのキャスティングから撮影ディレクションまでトータルで対応可能なアドラクションにぜひご相談ください。