- 『社員インタビューページ』の見せ方に特に注力。
インタビュー文章を整然と並べるのではなく、社員の表情を色んな角度から切り取ったイメージを交えながら見せるレイアウトで、読む方を惹きつける画面に。
こんにちは。代表の伏見です。
今回ご紹介する制作物は、IT関連及びデジタルコンテンツの人材養成スクール・大学・大学院を運営する教育機関であるデジタルハリウッド株式会社様の2022年度 新卒採用サイトです。
<サイトURL> https://www.dhw.co.jp/jobs/2022/
弊社ではデザインからコーディングまでを担当させていただきました。
案件スタートの際、先方のほうでRFP※をご用意いただいており、そこにはサイトで実現したいことや求める人物像などの情報や、参考サイトのピックアップ資料など、与件を的確にまとめていただいていたので、その内容を丁寧に汲み取ることを心がけながら案件を進行していきました。
※提案依頼書の略。主にIT分野においてシステム系の案件の進行に使用されるもので、当案件のようにWEBデザイン案件の進行に用いられることもあります。
<サイト制作における課題>
サイト制作によって実現したいこととして、“ターゲット層ではない学生が集まりやすいため、その点においてミスマッチを減らしたい。”という課題があげられました。会社説明会に来て、初めて自分のイメージと会社の実態のギャップに気づく方が多く見られる状態であったためです。
この点を解決するためには、現場の実態をきっちりとリアルに伝えることが大切です。
企業のイメージについては、デザインする際のフォント選びやレイアウト・色の調整・アニメーションの付け方などにこだわることで、外部から客観的に見てギャップのないように企業カラーを表現しなければいけません。
このサイトでは、そこをしっかりと押さえることはマストとしながら、サイトの重要コンテンツである“社員インタビュー”の見せ方に特に注力してデザインを固めていったので、そこをピックアップしながら、制作ポイントを解説していきます。
<写真へのこだわり>
このサイトでは6名の方の社員インタビューを掲載しているのですが、記事原稿の内容がそれぞれの仕事に対する想いや感情がリアルに表現されたものになっているため、それをしっかりと読んでもらえるようにしたいと思いました。そうすることで、現場のリアル感を感じてもらえると思ったからです。
そのため、ただインタビュー文章を整然と並べるのではなく、社員の方の表情を色んな角度から切り取ったイメージを交えながら見せることで、読む方を惹きつける画面にしたいと考えました。

そのため、ここで使用している写真は、特にこだわった内容となっています。
“どのような写真を使用するか?”は、サイトのクオリティに大きく影響します。
弊社ではデザインを作成する際に、使用する写真の構図や、人物のポーズ・服装のカラーなど多くのことを計算に入れながらデザインを構築していきます。
計算なく、性能の低いカメラやスマホでなんとなく撮影したものを使用しているっぽいサイトも見受けられますが、これは良くないイメージが出てしまうことがあるので注意が必要です。
特に、今回のように“現場をリアルに伝えたい”といったケースにおいては、“そのサイトの、そのコンテンツにおいて最適な写真”を考慮して準備するのが理想です。
この案件では、そういった考えをもとに撮影いただきたいイメージを明確に指示書にまとめ、それを先方にお渡しするかたちで写真素材をご準備いただきました。
(案件によっては弊社でカメラマンの手配・フォトディレクションをさせていただくことも可能ですが、当案件においては先方で自ら撮影いただけるということで、指示書作成による進行とさせていただきました。)

「背景をぼかしてほしい」
「画面上で横並びにする写真についてはアングルや光の当たり方・写真のトーンを合わせてほしい」
「縦型・横型のそれぞれのカットがほしい」
こういったこちらからの要望に対して先方は忠実に撮影してくださり、現場の空気が伝わるきれいな写真をご提供いただけました。お忙しい中、撮影にご協力してくださった社員の方々にも、たいへん感謝しております!


<デザインへのこだわり>
こうして良い写真を入手できたことで、デザインにもいっそう力が入りました。
社員インタビューの記事内容は、「入社理由」「苦労した経験」「今後挑戦したいこと」「メッセージ」など、様々な質問に対してお話していただいている構成となっているのですが、デザインの工夫として、その内容ごとにしっかりとマージンを取ってゆったりと見せています。
また、「文字の大きさや行間を細かく調整する」、質問内容はオレンジ色の細い罫線をあしらいにすることで「さりげないポイントを品良く作る」など、とにかく内容を読みやすくすることにこだわっています。

記事の読みやすさを考慮したマージン量

結果的にこの社員インタビューセクションは、サイトの中でも特に魅力的なデザインにすることができたと感じています。
<サイト制作を終えて>
サイトの公開後には、先方から「社内外からとても好評です」「エントリーも予定どおり集めることができました」というお声をいただくことができました。
こうした自分の中でも手応えのあるサイトを作成することができたのも、RFPのご準備や撮影のご協力など、先方の多大なるバックアップによるところが大きく、案件をご依頼いただき、制作にも惜しみなく協力いただいたデジタルハリウッド株式会社のみなさまには、本当に感謝です。ありがとうございました!
サイトを通じて、さらに会社を盛り上げてくれる社員さんが入社されることを願っております。